農業機械事業

人を活かす農具の製造で創業

KOBASHIの農業機械事業は、1910年、鍬(くわ)や鋤(すき)などの農具の製造、修理から始まりました。農具は人を活かすと考え、工夫考案を重ね、地域産業の振興、食糧増産に寄与してきました。

現在、KOBASHIは効率的な農作業が可能なより付加価値の高い農業機械の開発・製造・販売を行っています。常に農家の声に耳を傾け、さらに喜ばれる製品へと改良し続けることで、KOBASHIの製品は進化し続けています。

耕うん作業に適したナタ爪の開発

耕うん爪は、主にロータリや代かき機に取り付けられ、トラクタの動力を用い高速で回転させることで、土を耕したり代かきを行ったりする部品です。土の特性や農作物の種類によって最適な耕うん爪の形状はそれぞれ異なり、それぞれの条件に合った耕うん爪を用いることが、より効率的な農作業に繋がります。

KOBASHIは、1955年、耕うん機の普及につれ従来の普通爪(棒状の爪)に替わるものとしてナタ爪を開発しました。現在KOBASHIが取り扱う耕うん爪は約2000種類。そのひとつひとつが、農家の様々なニーズに応えようと試行錯誤を重ね、こだわり抜いてつくられています。

国内初「大型トラクター用ロータリー」を開発

作業機は、トラクタと言われる動力部分の後部に取り付けることで、用途や目的に応じてさまざまな農作業を行うことができる機械です。例えば、土を耕す「ロータリ」、稲作で土の堤防をつくるための「あぜ塗り機」、水田で土と水を撹拌(かくはん)し馴染ませるための「代かき機」などがあります。

KOBASHIは、1964年、大型トラクタ用ロータリを国内で初めて開発し、以降新しい機能を持つ作業機を多く開発してきました。KOBASHIの作業機は、農家のニーズを徹底的に追求した性能が大きな特長です。土の付かないロータリ、田んぼの四隅まで簡単に作業できるあぜ塗り機、仕上がり状態をリアルタイムで把握できる代かきハローなど、農家の生産性を向上させる「高機能・高付加価値」を備えています。

仕上がり結果を画面上に表示でき夜間の作業や代掻き作業が不慣れな人でも作業状態を確認できます。

作業機内にあるゴムカバーが振動することで土の付着を減らし馬力ロスや耕うん爪の摩耗を防ぎます。

トラクタが旋回しても旋回状況を判断し、作業機は直進して角まであぜを塗ります。

耕うん爪と作業機を同時に
開発・製造する国内唯一のメーカー

KOBASHIは主に「耕うん爪」と「作業機」を開発・製造し、耕うん爪と作業機を同時に手掛ける国内唯一のメーカーです。農家にとって「土」は非常に重要で、土の良し悪しによって作業効率だけではなく収穫量や味にも影響を及ぼします。農業にとって重要な「土」に対して、KOBASHIは耕うん爪と作業機の両面からアプローチして価値提供を行っています。

モノづくり支援事業

未来を切り拓くアイデア・コア技術のより早い実用化

モノづくりだからこそ変えられる未来がある一方で、多くの新しい技術が夢半ばで消えています。社会的・環境的課題の解決に挑むスタートアップ企業は、素晴らしい技術やアイデアを持ちながらも、製品化の過程でさまざまな問題を抱え、スムーズに実用化できないのが現状です。

工業用グレードの大型3Dプリンター

KOBASHIのもう一つの事業が、モノづくり支援事業です。KOBASHIは100年続くモノづくりノウハウを活用し、試作開発から量産・メンテナンスまで、モノづくりの各プロセスを包括的に支援することで、未来を切り拓くアイデア・コア技術のより早い実用化に取り組んでいます。具体的な支援内容としては、①モノづくり課題整理…数回のヒアリング結果をもとに課題を整理してカルテ作成、②設計・開発支援…仕様検討、試作・組立、量産設計などの実施、③量産・調達支援…購買・製造計画作成、製造、品質管理などの実施があります。

次世代モノづくりネットワークの構築

スタートアップ企業の製品化の過程で発生する問題では「量産経験がある適切な引受先が見つからない」「量産を見据えた部品調達先が見つからない」といったことも挙げられます。この課題を解決していくために、KOBASHIはモノづくり支援事業をとりまく体制強化にも取り組んでいます。
試作から量産に至るまで、多くの失敗も重ね、少量多品種の量産ノウハウを蓄積してきたKOBASHIと、KOBASHIを支えているパートナー企業の様々な素材や加工技術、生産から物流に至るまでの専門的知見を組み合わせ、適切な支援を行う為の調達ネットワークを構築し「手戻りの無いモノづくり」の実現を目指します。

KOBASHIは適切な支援を行う為の調達ネットワークを構築(設備設計会社、金型設計会社、素材加工会社、部品加工会社、板金会社、塗装会社、デザイン会社、物流梱包会社)

地球規模の
課題解決への取り組み

コケ培養実証実験(未利用農地から「コケ」で新産業を創出)

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ユーグレナの培養土(ミドリムシを用いた培養土/肥料を開発)

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社会発展と環境良化を両立した、
持続性の高い新たな価値を生み出す

農業機械事業、モノづくり支援事業を行うと同時に、KOBASHIは、より豊かな人々の生活および地球を次世代に残すため、地球規模の課題解決に取り組んでいます。未来に対して責任を持ち、今できることを真摯に取り組むことが、持続可能な社会の実現に不可欠だと考えています。また、次世代に向けた目標をパートナーシップで達成することを大切にしています。

「社会発展と環境良化を両立した、持続性の高い新たな価値を生み出すこと」をグリーンイノベーションと定義し、KOBASHIの強みを生かし、理念に共感頂けるパートナーと共に協働することで、持続可能な社会の発展につながる新しい価値を生み出しています。

〈 主な取り組み 〉
▶︎ 日本と地球のエネルギー問題、農業問題を解決する取り組み別タブアイコン
▶︎ 未利用農地や休廃止鉱山の持続可能な土地利用を推進する取り組み別タブアイコン

技術には無限の可能性があります。
KOBASHIはモノづくりの力で、
その無限の可能性をカタチにし、
次世代の豊かな社会に向けて、
社会課題の解決に挑み続けます。

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